苦行のような
トレッキングから戻りしばしすると
星空を眺め写真を撮っていた屋上に
朝方玄関にいたヤギが
運びこまれた
ハラールにのっとった
儀式が始まった
喉を掻っ切られまずは血抜き
しばらく苦悩に満ちた
動きがあったが
静かになると
厳かに手際良く捌かれていく
腸は肛門部分から水を流し込んで
口を当て吹き込んで
内容物を綺麗に洗い流す
胃は使わない
皮や腸の一部は
民族楽器のゲンブリに使われる
皮を剥いだやつは
肝臓をそのまま付けて残して
天日干し
今宵そして明日の夕飯に供される
多分御近所にもお裾分けするのだろう
こんなシーンは
今まで間近で見た事がなかった
道志の鹿もそうだが
可哀想から旨そうに思える
人間の身勝手さ。